生活習慣病の原因と予防法
乱れた食生活生活習慣病と原因五大栄養素と機能性成分食生活の見直し運動と禁煙の効果ストレスが起す病気免疫力を高める

HOME生活習慣病と原因 > 便秘と下痢、過敏性腸症候群|原因と対策

便秘と下痢、過敏性腸症候群|原因と対策

  慢性便秘   下痢   過敏性腸症候群

 慢性便秘と下痢は、正反対ともいえる大腸の病気ですが、さらに便秘と下痢を繰り返す過敏性腸症候群という病気もあります。それぞれの症状や原因と対策を解説していきます。

 

慢性便秘

 便秘には、生活のリズムが狂うなどして一時的に便秘になる急性便秘と、慢性便秘がありますが、急性便秘は特に問題なく、ここでは慢性便秘について述べます。

 慢性便秘の多くは、大腸のぜんどう運動が弱まったり、便を押し出すための腹圧が弱まる「弛緩性便秘」です。そのほかに、大腸がけいれんを起こして収縮する「けいれん性便秘」や、便を我慢しすぎて便意を起こす反射(排便反射)が起こらなくなる「直腸性便秘」もあります。

 弛緩性便秘の場合、大腸壁を刺激してぜんどう運動を起こさせるために、食物繊維をたくさんとる必要があります。食物繊維は体内でほとんど消化されず、しかも水分を吸って膨らみますから、腸のぜんどう運動を促します。

●食物繊維を多く含む食品


 食物繊維を多く含む食品は、野菜類(特にごぼう、たけのこ、かぼちゃ、いんげん、とうもろこし、ニラ、なす、大根)や豆類、いも類、きのこ類、果物、穀類(そば、食パン、玄米、オートミール、スパゲッティ)、などです。そのほか、こんにゃく(マンナン)、ジャム(ペクチン)、ヨーグルト牛乳、炭酸飲料ビール、イチジクなども便秘解消に効果があります。

●その他に気をつけること


 便秘には十分な水分をとることも大切です。また、食事だけでなく適度な運動と十分な睡眠、規則正しい生活も合わせて心がけましょう。

 逆に便秘に悪い食品は、肉に偏った食事や、タンニン(お茶やワイン)を多くとることです。

下痢

 下痢には急性と慢性がありますが、さらに次のように分けられ、対処法が異なります。

●急性下痢


@非感染性下痢……暴飲暴食、精神的ストレス、冷え、冷たい牛乳、特定食品へのアレルギー反応などが原因です。暴飲暴食のときは、絶食して腸を休ませるのがよいでしょう。

A感染性下痢……ウイルスや寄生虫などの感染が原因で、血便、嘔吐、腹痛や発熱などを伴います。緊急手当てが必要なので、すぐ病院に行きましょう。

●慢性下痢


@機能性下痢……2〜3週間続く下痢で、再発を繰り返します。程度は人それぞれですが、原因は過労や睡眠不足、不規則な生活、長期間にわたるストレスなどです。また、過敏性腸症候群のように下痢と便秘を繰り返す症状もあります。

Aその他……大腸がんや潰瘍性大腸炎、クローン病などが原因の場合です。

●下痢のときの食事は便秘とは逆


 下痢のときの食事は便秘とは逆になり、次のようなことを気をつけます。
・食物繊維の多い食品を避ける。
・刺激の強い香辛料や辛い食べ物、アルコール類、炭酸類、冷たい飲食物を避ける。
・野菜は軟らかく煮て食べる。
・果物はリンゴのすりおろしやバナナがよい。
・水分をしっかりと補給する。

過敏性腸症候群

 過敏性腸症候群とは、腸に潰瘍や腫瘍などの器質的異常がないのに、腹痛を伴った便秘や下痢が続く病気です。外出中に何度もトイレに駆け込むとか、便秘でお腹が痛むことが多い場合には、過敏性腸症候群が疑われます。

 便通異常のタイプとしては、男性は「下痢型」が多く、女性は「便秘型」または便秘と下痢を繰り返す「混合型」が多いことが知られています。症状だけではわかりづらいのですが、便通異常で病院に行く人の2〜3割が過敏性腸症候群だといわれます。

 腹痛以外の症状として、吐き気や食欲不振、頭痛、めまい、動悸、疲労感などが見られることがありますが、これは過敏性腸症候群がストレスと密接に関係があるからです。内臓の働きは自律神経によって支配されていますから、精神的なストレスが自律神経を乱し、内臓の働きに異常をもたらすと考えられます。

 「会社に行くのはイヤだなあ」と思えば、体質によって下痢または便秘の症状が現れます。そうしたストレスが消えれば、腸の調子も戻ります。ストレスが体の変調として現れないよう、ストレスとどう向き合い解消していくかが課題となります。

 なお、ストレスは腸の病気だけでなく、精神疾患を含む様々な深刻な病気をもたらすことがあります。

 ストレスの関連ページ ストレスとは? 原因、病気、解消法

   TOP   HOME