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ミネラル不足と過剰摂取・中毒症

ミネラルは吸収されにくい

 ミネラルが不足しやすい原因はもちろん偏食にありますが、それだけではありません。他の栄養素に比べてミネラルは吸収されにくいうえに、条件によって吸収率が異なるからです。

 たとえばビタミンCなら、どんな食品の中にあっても100%近くが吸収されます。しかしミネラルは種類によって吸収率が違ううえに、含まれる食品によっても、また食べる人の年齢、健康状態によっても、吸収のされ方が著しく変わってくるのです。

上手なカルシウムのとり方

 ここでカルシウムを例にとってみましょう。カルシウムは子供の頃は吸収率が高く、おとなになるとかなり低くなります。しかし、同じ人でも活性ビタミンDが十分にあるとカルシウムの吸収率は高まります。逆に、食物繊維といっしょにとるとカルシウムの吸収率は下がります。

 また、摂取量が多くなると吸収率は下がります。つまり、まとめて多くとるよりも、こまめにカルシウムをとったほうが効率はいいということです。

吸収を妨害する物質と助ける物質

 ミネラルには、体内で吸収を妨害する物質と、助ける物質が存在します。たとえばフィチン酸やしゅう酸はミネラルにくっついて、消化管からの吸収を妨げます。ところが同じミネラルを捕まえる物質でも、そのままいっしょに細胞膜を通過して吸収させてしまうものもあります。ミネラルによって吸収を助ける「相棒」は異なります。食品中のミネラルの含有量を計算しても、理論どおりにいかないのがミネラルなのです。

中毒症を招くミネラルの過剰摂取

 カルシウム不足は骨がもろくなるとか、鉄不足は貧血になるというように、ミネラルにも欠乏症があります。やっかいなのは欠乏症に加えて、とり過ぎによる中毒症があることです。

 しかし、これは脂溶性ビタミンの過剰摂取がいけないのと同じことです。どんな栄養素でも「過ぎたるは及ばざるが如し」なのです。極端にいえば、たんぱく質でも限界を超えてとれば命が危ないし、たかが水でも大量に飲み続ければ死の危険にさらされます。

 ただ、他の栄養素はミネラルに比べると許容範囲が広いのです。そのため過剰摂取による中毒症はあまり大問題になりません。しかし、もともと所要量の少ないミネラルは、許容範囲も狭いため、簡単に過剰摂取になる可能性が高いのです。

 特にサプリメントは過剰摂取を招きやすいので、よほどの知識がない限り、専門家の指導なしで摂取しないことです。

 ミネラルはやはり6つの食品群からバランスよくとることが大切です。特に豆類や大豆製品と、魚類や海藻類を適度に継続して食べれば、ミネラルが不足したり、過剰になったりすることはありません。


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