生活習慣病の原因と予防法
乱れた食生活生活習慣病と原因五大栄養素と機能性成分食生活の見直し運動と禁煙の効果ストレスが起す病気体に良い食べ物

大人の食育―病気を防ぐ正しい知識

 食育は、日本の未来を担う子供たちの乱れた食生活を正し、食を通じて心身共に健康な成長を促すという趣旨で、国が提唱したものです。しかし、食育は子供だけの問題ではありません。育てる側の大人自身が、病気を防ぐ正しい食生活の知識を身につけるべき状況になっています。

食育基本法とその理念

 食育という言葉が一般に広まったのは、2005年7月、「食育基本法」という法律が施行されてからです。この法律は厚生労働省、文部科学省、農林水産省の3省が共同で提出しましたが、その背景には「日本の未来を担う子供たちの食生活が乱れている」という状況がありました。それは今もさほど変わりません。

 たとえば、現代の子供たちが好む食べ物は、ハンバーグ・ステーキ、スパゲッティ、ポテトフライ、ピザパイ、ギョウザ、クリーム・コロッケなどですが、これらの食品のほとんどは洋食です。肉類を中心にした揚げ物が多いのも共通した特徴で、魚や豆類、イモ類、根菜類などを中心にした日本の家庭料理は、もはや子供たちの食欲を満たすものではなくなっています。

 食育基本法の中でも、この法律のできた背景を具体的に説明していますので、その主なものを拾ってみましょう。

 @「食」を大切にするこころの欠如
 A栄養バランスの偏った食事や不規則な食事の増加
 B肥満や生活習慣病(がん、糖尿病など)の増加
 C過度の痩身志向
 D「食」の安全上の問題の発生
 E「食」の海外への依存
 F伝統ある食文化の喪失


 こうした状況はもはや個人レベルの問題ではなく、社会全体の問題として放置できないという認識があります。そのための抜本的な対策として、食育を国民運動とすべく、それを強力に推進するための法律、食育基本法が作られたのです。

 国が食文化にまで口出しすることに異論を挟む方もいらっしゃるでしょうが、生活習慣病はすでに子供時代から始まっています。生活習慣病患者の増加は医療費や介護費の肥大化をも招きます。私たちの税金の使われ方の問題でもあるわけです。

 子供の乱れた食事は、それを招いた親の世代にも責任があります。「好きな食べ物を好きな時間に食べてよい」という環境を作ってしまった大人自身が、まず食育を学ぶべきなのではないでしょうか。「大人の食育」は自分自身や大切な家族を、5年後、10年後、20年後の生活習慣病から守る第一歩となるでしょう。

生活習慣病の原因、予防法、栄養などの知識が学べる「無料講座」

 以上をふまえて、本サイトではこのコーナーを含めて、生活習慣病やその原因、予防法、改善法、栄養学の基礎などの知識が学べる「無料講座」を用意しました。主なテゴリーは次の三つです。

   生活習慣病の種類と原因(17テーマ)
   五大栄養素の役割と機能性成分(19テーマ=本コーナー)
   食生活の見直し/栄養バランスと機能性食品(12テーマ)

食育とは文化を伝えること

 現代に日本における食の洋風化やファストフードの普及は、伝統食の衰退を招いたことも見逃せません。食というものはどこの国にとっても大切な文化であり、民族の心のよりどころでもあります。親から子供へと伝えられてきた食文化を、私たちの世代で途絶えさせるわけにはいきません。

 世界でも名だたる長寿国の日本を支えているのは、伝統的な和食だともいわれます。いまや欧米でもヘルシー料理として注目される和食文化を次の世代に伝えることは、私たちの重要な役割です。

 子供たちへの食育は、生活習慣病予防ということだけではなく、次世代に文化を伝えることでもあるのです。


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