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肥満は摂取カロリーよりも血糖値の上昇から
(誤った健康常識@)

   肥満はあらゆる病気の引き金に…(すぐ下)   カロリーの過多よりも、血糖値の上昇が問題
   血糖値上昇と中性脂肪蓄積の仕組み   糖質控え目、血糖値を上げない食事法
   話題の「野菜から先に食べるのがよい」について

肥満はあらゆる病気の引き金に…

 近年は、「肥満はカッコ悪い。だからダイエットしたい」という方だけでなく、「健康のために、肥満を解消したい」と考えている人が増えているようです。肥満は高血圧、高脂血症、高尿酸血症などを招き、その結果、動脈硬化を引き起こすリスクが高くなります。

また、肥満といえば、糖尿病を真っ先に連想する方も多いでしょう。糖尿病が怖いのは、動脈硬化やがん、腎臓病などの合併症を起こすからです。

 動脈硬化は全身で起こる可能性があり、脳梗塞、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、閉塞性動脈硬化症(発見が遅れれば足の切断)、大動脈瘤、腎硬化症などのリスクが高まります。つまり、肥満はあらゆる病気の引き金になると言っても過言ではありません。

カロリーの過多よりも、血糖値の上昇が問題

 健康のためには、肥満を予防・解消することが大事。こうした意識が高まるにつれて、多くの日本人が「摂取カロリー」を気にするようになりました。しかし、最近の予防医学では、「肥満の原因は、摂取カロリーの過多ではなく、血糖値の上昇」ということが分かってきました。血糖値が高い状態が続くと、肥満をつくるばかりでなく、免疫力の低下を招き、体のあちこちで老化も進行します。

血糖値上昇と中性脂肪蓄積の仕組み

 
 血糖値を高くする原因は糖質(ほぼ炭水化物)です。炭水化物はご飯(米)やパン、麺類、砂糖などの食品などに多く含まれるもので、それらから糖質が摂取されると、体内で最終的にはブドウ糖に分解されて血液中に取り込まれ、エネルギー源となります。
 
 このとき、ブドウ糖が血液中に増えると血糖値が上昇します。すると、膵臓からインスリンが分泌され、その働きによってブドウ糖はグリコーゲンに形を変え、筋肉細胞に取り込まれます。こうして、一時的に上昇した血糖値は食事前の値まで戻ります。

 しかし、ブドウ糖が過剰になると、今度はインスリンの働きによって中性脂肪が合成され、脂肪細胞に蓄積されることになります。

 以上が 炭水化物(糖質)ブドウ糖中性脂肪(肥満)〕 のメカニズムです。

 なお、栄養素としての脂肪は、糖質やタンパク質の2倍のカロリーがありますが、体内に吸収されると別の物質に代わります。また、食べ過ぎると、脂肪は便として出てしまいます。一方、糖質は通常、100%吸収され、ブドウ糖〜グリコーゲンまたは中性脂肪に分解・合成されます。

糖質控え目、血糖値を上げない食事法

 以上のように、肥満の原因はカロリーの摂り過ぎではなく、糖質(炭水化物)の摂り過ぎによる血糖値の上昇にありました。もちろん、過食は結果的にカロリーだけでなく糖質も過剰摂取になりますから、注意が必要です。大事なことは、糖質は控えめにしてしっかりとタンパク質をとることです。

 なお、ご飯やパン類、麺類など、炭水化物の多い主食を控えめにすることはもちろんですが、副食にイモ類や煮豆、カボチャなどを多くとったり、間食にケーキやお菓子、果物類などの甘いものを好んで食べたりするのも、血糖値の急激な上昇につながります。

 ただし、糖質をとことん避けるのも問題で、朝食と昼食はエネルギー源となる栄養素をしっかりとることが大事です。

話題の「野菜から先に食べるのがよい」について

 最近、「食事は最初に野菜から食べるのが良い」という説が、一般に広まりました。半分は正しいのですが、ほとんどの方はその理由をあまり理解していないのではないでしょうか。

 野菜には食物繊維が多く含まれますから、先にお腹に入れておくと、血糖値の急上昇が抑えられます。でも、いちばん重要なことは、「糖質の多い主食を最後に食べる」ということです。糖質を多く含むご飯を最後に食べることで、血糖値の上昇を抑えるのですね。もちろん、時間をかけて食事をすることも大事です。まったく同じ食事内容でも、食べる順番や食事にかける時間で、ダイエット効果が異なります。
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