生活習慣病の原因と予防法 生活改善ネット
サイトマップ
乱れた食生活生活習慣病と原因五大栄養素と機能性成分食生活の見直し運動と禁煙の効果ストレスが起す病気免疫力を高める

HOME > 肥満解消には運動よりも、食事がいちばん(誤った健康常識A) 

肥満解消には運動よりも、食事がいちばん
(誤った健康常識A)

   運動をしても中性脂肪が減らない理由は?   「脂肪は太る」は誤りだった
   ダイエットは「食事8:運動2」

 健康のためにウォーキングやランニングをする。あるいは筋トレやヨガをはじめとするさまざまな体操をする…。どれも、やり過ぎない限りは、健康には良いに違いありません。

 でも、それらの運動が肥満解消・ダイエットのためだとしたら、効果的な方法とはいえないようです。最新の予防医学では、「肥満解消には運動ではなく、食事の工夫が効果的」とされているからです。

運動をしても中性脂肪が減らない理由は?

 「毎日、頑張ってウォーキングをしているのに、ポッコリお腹は一向にへこまない」…なぜでしょうか?
 
 それは前ページ(健康常識の誤り@)で説明した、「肥満の原因が、摂取カロリーの過多ではなく、血糖値の上昇にある」ということと関係があります。糖質(≒炭水化物)を摂取すると体内でぶどう糖に分解されて、エネルギー源として消費されますが、余ったブドウ糖はグリコーゲンに形を変えて筋肉細胞に取り込まれ、さらに余ると中性脂肪として脂肪細胞に取り込まれます。

 運動などで使われるのは、食事から摂取した糖質(⇒ブドウ糖)であり、それが不足するとグリコーゲンがブドウ糖に戻されて使われるのです。余ったブドウ糖は再びグリコーゲンとして蓄えられ、再利用されます。

 一方、エネルギー効率が良い中性脂肪は、いざというとき(たとえば遭難・飢餓状態など)に備えて蓄えられたままになります。中性脂肪をエネルギー変換して使うのは、命にかかわる最終段階というわけです。これは、狩猟採集生活をしていた頃の人類が、安定しない食糧事情の中で生きのびるための、体のシステムの名残だと言われています。

「脂肪は太る」は誤りだった

 さて、体内に蓄えられた中性脂肪がなかなか消費されないのなら、脂肪を多く含む食品を食べたらますます太るのではないか? そんな疑問を持つ方も少なくないでしょう。なにしろカロリーは糖質やタンパク質の約2倍なのですから…。

 でも、心配はいらないようです。食品から摂取された脂肪は、体内で分解&合成されて別の物質になるからです。また、糖質が100%吸収されてブドウ糖(余剰分は最終的に中性脂肪)となるのに対し、脂肪は食べ過ぎると便として体外に排出されたりもします。なお、脂肪は血液やホルモンの成分や、細胞膜や粘膜の構成成分となる重要な栄養素ですが、摂り過ぎるとコレステロールなどが増加します。良質の脂肪を程よくとることが大事で、摂り過ぎには注意が必要です。

ダイエットは「食事8:運動2」

 体重を減らすためには食事(糖質)を減らすのが効果的で、運動だけで頑張るのは無理。その目安は「食事8:運動2」がよいのだそうです。他にも「9:1」がよいという説もありますが、あまり杓子定規に考えないほうがよいでしょう。要は、ダイエットの基本は食事法にあるということです。

 それにしても、この数字の根拠はどこから出てきたのでしょうか? ニューヨーク大学の助教授、ホリー・ロフトン氏の提唱によれば、「1週間で体重を450g減らそうとするのなら、毎日11kmから16km走らなくてはいけない計算になる」のだそうです。食事量を増やさずにこのハードなトレーニングを続けるのは、普通の人には無理ですね。そんなに苦労しなくても、糖質をコントロールするだけで、あとは無理のない適度な運動を続ければよいということでしょう。
  TOP   HOME   NEXT:コレステロールの摂取制限は必要か?(誤った健康常識B)  @に戻る