生活習慣病の原因と予防法
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免疫力を高める簡単な生活術

あらゆる病気と闘う免疫の力

 ヒトには本来、病気と闘う力が備わっています。それが免疫力です。日常生活の中で私たちはおびただしい種類の雑菌や病原菌にさらされていますが、それらから体を守る関所のような役割を、免疫システムが担っているのです。

 免疫系はそうした病気の予防だけでなく、病気そのものに対しても戦う力を発揮します。どんなに最新の薬や治療法を施しても、免疫力が低下していては十分に効力を発揮できません。ですから、病気を防いだり、直したりするには、免疫力が大きなカギを握っているのです。

免疫力を低下させる要因

 免疫力を低下させる要因としては、次のようなことが考えられています。

加齢による免疫力低下(筋力だけでなく、内臓年齢を若く保つこと)
食生活の乱れ(過食と肥満、偏食による栄養バランスの崩れ、無理なダイエット)
精神的ストレス(病は気から。楽天的思考は免疫力低下を抑える)
肉体的ストレス(体を冷やす、睡眠不足、疲労・過労など)
環境物質(環境汚染=外因性内分泌撹乱化学物質、食品添加物など)

免疫力アップのための生活習慣

 
 上記の要因による免疫力の低下を防ぎ、さらに免疫力をアップするための方法はいろいろありますが、次に紹介する方法を複合的に行うとよいでしょう。それは、入浴法、運動法、笑い、睡眠、自分流ストレス解消法、食事法の6つです。なお、食事法についてはさらに詳しく、ページを改めて説明します。

入浴法

 人体にとって低体温は、免疫力を下げる最大の敵といえるかもしれません。体温が下がると血液中の白血球の働きが悪くなり免疫力が落ちます。風邪などの病気で熱が出るのは、免疫力を高めるための体の防衛反応なのです。

 低体温対策で最も効果的なのが、全身を温める入浴です。入浴によって血管が拡張し、血行が良くなって酸素や栄養の供給が増すだけでなく、免疫力の源となる白血球の機能も高まります。さらに高血糖、高脂血症、血栓などの予防にもつながりますから、入浴は健康法の実践には欠かせません。

 ただし、入浴の効果を上げるためには、39℃〜41℃のぬるいお湯に、ゆったりと10分間以上つかるのがよいとされます。こうすることで、体の深部の体温が約2℃上がり、代謝もアップしてカロリー消費にもつながります。

 熱いお湯が好きな方は要注意で、42℃以上になると逆にアドレナリンの分泌が促され、血糖値が上がります。さらに血圧や心拍数の上昇も招き、もともと動脈硬化などの疑いがある方には危険な入浴法になります。

運動法

 運動の健康効果はもう聞き飽きたという方も少なくないでしょう。でも、免疫力のアップにもなることは意外に知られていません。

 筋肉運動には、血圧を下げる、血糖値を下げる、骨の血流を良くする、などの効果があり、心臓病や糖尿病、骨粗しょう症などの予防や改善に効果があります。また、筋肉を使うことによって体温が上昇し、発汗によって老廃物も排出されます。そして、体温の上昇は免疫力そのもののアップにもつながります。

 健康のための運動で最も奨励されているのがウォーキングです。誰でも無理なくできて効果が高いためですが、実践する上で大切なことは、ストレスの解消も兼ねて、楽しみながら続けることです。リラックスすることによって脳内の快感ホルモン(β-エンドルフィンなど)が分泌され、免疫力の向上にもつながります。

 ウォーキング以外の気軽にできる運動としては、スクワット、腕立て伏せ、ラジオ体操、ヨガなどがありますが、自分の年齢や現在の体力に合わせて、無理のない程度に継続して行うことが大事です。

笑い

 笑いが健康によいということは、食べ物(健康食品を含む)や運動に比べてあまり注目されていません。でも、強いストレスや長期にわたる悩みが病気を招くことは、経験的に誰でも知っています。日常生活の中にもっと笑いを取り入れれば、ストレスの解消ないし軽減になり、ストレスをため込まないで済みます。笑いには、免疫力を高める効果があることが医学的にも実証されつつあり、有力な健康法の一つと考えてよいでしょう。

睡眠

 睡眠不足は免疫力の低下を招きます。しかし、長時間眠ればよいというものでもなく、寝過ぎは体の代謝が低下し、かえって免疫力が下がるようです。免疫力を高める睡眠は、ノンレム睡眠といわれる深い眠りで、浅い眠り(レム睡眠=夢を見ている状態)では効果がありません。

 このほかに睡眠で大事なことは、昔から言われる「早寝早起き」で、特に朝に光を浴びることが体内時計のリセットに欠かせず、健康を維持する上で重要です。

 寝つきの悪い人は日中、明るい光を浴びること、運動をして体を適度に疲れさせること、寝る1〜2時間前に入浴して体を温めること、夜食を食べないこと、寝る前にテレビなどで頭を興奮させないこと、寝る前は照明を暗くしておくこと、などを心掛けるとよいでしょう。

ストレス解消法(趣味の効用)

 社会生活を送っていると、自分では気づかない小さなストレスをたくさん受けています。小さなストレスも積もれば、大きなストレスと同じで、免疫力を落とす原因となります。日常のストレスを吹き飛ばし、ストレスをため込まない最良の方法は、自分の好きなことをすることです。お付き合いとか義務感のようなものでするのではなく、純粋に楽しめること、それは趣味ですね。趣味こそはストレス解消の切り札です。

 趣味は、うまいとか下手とか人と比べるものではなく、やっていて心から楽しめるものなら何でもよいのです。スポーツ、楽器演奏、カラオケ、読書、音楽鑑賞、散歩、カメラ、ゲーム、囲碁、将棋、映画、旅行、釣り、料理、手芸、工作、絵画、コレクション…。趣味を二、三持っていると、いやなことを忘れて好きなことに没頭できますから、免疫力がアップし、心身の健康を保てます。その上、趣味は脳の活性化や、仕事以外の親密な人間関係を築くことに役立つなど、いいことずくめです。

食事法

 近年はいわゆる健康食品やサプリメントの広告が、テレビ、新聞、雑誌、ネットなどを賑わせ、薬代わりにそうしたものを利用する人が増えましたが、免疫力アップという観点からいえば、やはりバランスの取れた食事をとることが大切です。特に、タンパク質(アミノ酸)、脂肪酸、各種ビタミン・ミネラル、生体調節機能食品などを念頭に、できるだけ多品目を摂取することが奨励されています。

 それと共に、特に免疫力を高めるとされる食品も徐々にわかってきました。乳酸菌やオリゴ糖、ビタミンA・C・E、亜鉛、セレンなどです。こうした免疫力アップ食品も併せて意識的にとるとよいでしょう。


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