生活習慣病の原因と予防法
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ストレスとうつ病/うつ病の症状

ストレスの心理的な影響

●不眠


 気になることがあって眠れなくなることはだれでもあることです。ときにはうれしいことがあったときや、楽しいことの前日なども興奮して眠れなくなります。

 しかし、寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、一晩中眠ったような気がしない、早く目が覚め過ぎるなどの症状が毎日のように続くと、これは相当に強いストレスにさらされていることになります。そのような状態になると、眠らなくてはならないとか、また眠れなくなるのではないか、などと考えただけでも不眠状態になります。

 昼間のストレスや興奮を断ち切るためには、お風呂に入ったり、ホットミルクを飲んだり、静かな音楽を聴いたりしてリラックスすることを心がけます。それでも改善されないときは、気軽に精神科(または心療内科、神経科)を訪れましょう。

●不安


 何か具体的なことが心配なのは、単なる悩みで不安とは言いません。不安は対象のない恐れであり、漠然とした落ち着かない恐怖感に似た感情を伴って、一人でいられなくなります。女性の場合、ホルモンのバランスが崩れやすい生理前に陥りやすいといわれています。また、更年期障害の一症状にも不安があります。高じると不安神経症やうつ病に発展することもあるので、やはり精神科の診断を受けましょう。不眠同様に軽い精神安定剤で改善されます。

うつ病とはどんな病気か?

 軽いうつ病は「心の風邪」といわれるくらい誰でもなりうる病気ですが、「精神病」という重々しいレッテルを恐れて認めたくないのが人情です。そのため、自律神経失調症というような病名がうつ病の代わりについたりもします。

 だれでも気分がひどく落ち込むことがありますが、それが長く続き、いつまでたっても元の元気さを取り戻せなくなることがあります。そのうえ何もする気がしなくなるという症状が加わると、うつ病の典型的なパターンになります。さらに、やる気のないことで自分を責めてしまい、そんな自分の将来に不安を持ったりします。

 うつ病は心(感情)の病気ですが、ほとんどが身体症状を伴います。そのため、内科、消化器科、神経内科、婦人科などを最初に受診することが多いのもこの病気の特徴です。

 初期の段階ではうつ病かどうかを素人が判断するのは難しいものです。一時的な疲れ、落ち込み、というふうに解釈して、無理をして頑張っているうちに、日常生活に支障が出るほど重くなってしまうことがよくあります。無気力感、不安感、絶望感、罪悪感などに絶えず苛まれ、つらい日々を送ることになります。そうなると入院による治療が必要になりますから、早期発見、早期治療が大事です。

うつ病にはどんな症状があるか

 うつ病の主な症状は、自律神経系の身体症状を伴った、@不安、悲哀、焦燥感などの感情、A意欲の低下、B思考の抑制などです。

●主な身体症状

 身体症状は自律神経系の乱れからくるため、あらゆる部分の異常が訴えられます。
・不眠……前に述べたとおりですが、そのほかのパターンとして、夜は眠れず、朝から 昼頃まで眠ってしまう症状があり、やがて昼夜が逆転します。
・体の痛み……頭痛が多く、そのほか胃痛、肩こり、関節痛、筋肉痛などがあります。
・食欲の増減……食欲の減退が一般的ですが、逆に過食をするタイプもあります。
・胃腸の不調……胃の痛み、むかつき、吐き気、便秘、下痢。
・耳や目の異常……目の疲れ、めまい、耳鳴り、難聴などがあり、原因不明のもの。

●不安、悲哀、焦燥感などの感情

 マイナスの感情になるのがうつ病の最大の症状で、具体的な対象をもたない、漠然とした不安や悲しみ、焦りなどの感情に包まれます。最初のうちは楽しいことをしていると忘れていられますが、やがてマイナス感情に支配される時間が長くなります。

●意欲の低下

 はじめは仕事など、いやなことにグズグズする程度ですが、やがて楽しいことでもやる気がしなくなります。洗顔や着替えさえも面倒になりますが、怠けているのと根本的に違うのは、やる意思があってもできず、そのことで自分を責め、苦しむことです。

●思考の抑制

 まず、仕事が以前ほどてきぱきとできなくなります。考えがまとまらず、会議などでうまく伝えることが困難になります。さらに進むと、仕事や家事などの段取りができなくなります。そんな自分に対する自責の念から、症状の悪循環が起こります。

●自傷行為と自殺

 重くなるとリストカットなどの自傷行為を行うことがあります。また、本気で死ぬ気ではなくても自殺未遂を起こします。これらの行為はいわば最後の心のSOSですが、ときには突発的に自殺をしてしまうこともあります。うつ病の自殺は理由の釈然としないものが多いのが特徴です。

うつ病への対策

 うつ病は治療開始から8ヶ月で6割の人が回復します(再発を除く/日本うつ病学会・市民講座より)。しかし、2年でも8割の人しか回復せず、重い人は数年もかかります。

 うつ病とはいえないかもしれないくらいの、ごく初期の段階で治療を受ければ、通院による抗うつ剤の投与などで、仕事を続けながら短期間で回復させることもできるでしょう。不眠や不安、焦燥感、意欲の低下などが見られたら、面子にこだわらず、とにかく早い段階で精神科の診断を受けることが肝要です。また、周囲の理解とサポートも早期回復のカギを握ります。

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