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特定保健用食品(トクホ)の上手な利用法

「トクホ」ってなあに?

 トクホ(特定保健用食品というものをご存知でしょうか。これは消費者庁省が効能を認める保険機能成分を含む食品で、サプリメントや健康食品などとは異なるものです。トクホの表示許可食品には、包装に「特定保健用食品」を表すマーク(左下)が表示されており、その効能を一定の枠内で謳ってよいことになっています。

健康食品とはどう違うの?


 ちなみに、いわゆる健康食品は科学的根拠が公式に認められたものではなく、広告で効能を訴えることはできないことになっています。また、健康食品は法律的には一般の食品と区別されていません。つまり、ニンジンや小松菜、ニンニクなどが「体に良い」と言われるのと同じレベルだということです。

対象となる食品は…


 トクホの対象となる食品は、ペットボトル飲料や乳製品、栄養ドリンク、食用油、菓子類、みそ、豆腐などですが、この制度は当初、「厚生労働省認可」でスタートししましたが、10年くらいはあまり企業も活用せず、一般に知られていませんでした。平成21年9月1日より「消費者庁許可」に変わり、「コレステロールが心配な人向けの飲料」などの商品が、テレビで盛んに宣伝されるようになりました。

 一般的に、テレビでの放映は食品の効能について過大評価を招きやすいものです。そこで、ここでは特定保健用食品にはどんな効用があり、成分はどのようなものかを説明すると共に、その活用法や注意点をまとめてみました。

11種類の効用と主な保険機能成分

@おなかの調子を整える食品


 腸内の環境を整えると共に、快便を促すことによって、さまざまな生活習慣病のリスクを低減することに役立つ食品です。
〔主な保健機能成分〕
・オリゴ糖類…キシロオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、乳菓オリゴ糖、ラクチュロース、ガラクトオリゴ糖、ラフィノース
・乳酸菌類…ラクトパチルスGG株、ビフィドバクテリウム、ロンガムBB536、L.カゼイ・シロタ株、L.カゼイSBR1202株、B.ブルーベ・ヤクルト株、L.アシドフィルスCK92株、L.ヘルペティカスCK60株、カゼリ菌(NY1301株)、他(横文字のものを省略)
・食物繊維類…ポリデキストロース、サイリウム種皮由来の食物繊維、難消化性デキストリン、グアガム分解物、小麦ふすま、低分子化アルギン酸ナトリウム、ビール酵母由来の食物繊維、寒天由来の食物繊維、水溶性コーンファイバー、難消化性でんぷん、キトサン
・その他…プロビオン酸菌による乳性発酵物、

Aコレステロールが高めの方の食品


 コレステロールの上昇を抑えて動脈硬化を防ぐことによって、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクを低減します。
〔主な保健機能成分〕
 大豆たんぱく質、キトサン、低分子アルギン酸ナトリウム、サイリウム種皮由来の食物繊維、リン酸結合大豆ペプチドCSPHP)、植物ステロールエステル、植物スタノールエステル、植物ステロール

Bコレステロールが高めの方、おなかの調子を整える食品


 上記@とAの両方の保険機能を持った食品で、低分子アルギン酸ナトリウム、サイリウム種皮由来の食物繊維があります。

C血圧が高めの方の食品


 血圧を上昇させる要因を抑えることによって、脳卒中などの要因となる高血圧のリスク低減に役立つ食品です。
〔保健機能成分〕
 杜仲葉配糖体(ゲニポシド酸)、カゼインドデカペプチド、バリロチロシンを含むサーデンペプチド、カツオ節オリゴペプチド、ラクトトリペプチド

Dミネラルの吸収を助ける食品


 不足しがちなカルシウムや鉄の吸収を効率よく吸収することができます。
〔保健機能成分〕
 クエン酸リンゴ酸カルシウム、カゼインホスホペプチド、ヘム鉄、フラクトオリゴ糖

Eミネラルの吸収を助け、お腹の調子を整える食品


 上記Dと@の両方の保険機能を持った食品です。機能成分はフラクトオリゴ糖

F骨の健康が気になる方の食品


骨の形成に役立つ次の保険成分を含んだ食品です。
大豆イソフラボン、フラクトオリゴ糖、乳塩基性たんぱく質(MBP)、ビタミンK2

G虫歯の原因になりにくい食品と歯を丈夫で健康にする食品


 プラーク内で虫歯菌の栄養源にならない種類の糖質が多く含まれる食品や、歯の再石灰化を促進する成分が配合された食品です。
〔虫歯の栄養素にならない成分〕
 キシリトール、還元パラチノース、マルチトール
〔歯の石灰化促進成分〕
 カゼインホスホペプチド−非結晶リン酸カルシウム複合体(CPP‐ACP)、リン酸−水素カルシウム、フクロノリ抽出物(フノラン)、リン酸化オリゴ糖カルシウム、

H血糖値が気になり始めた方の食品


糖の吸収を穏やかにすることによって、血糖値の過剰な上昇を抑え、糖尿病などのリスクを低減することに役立つ食品です。食事と一緒に摂ります。
〔保健機能成分〕
難消化性デキストリン、グァバ葉ポリフェノール、小麦アルブミン、L‐アラビノース、豆鼓エキス

I血中の中性脂肪を抑える、体脂肪がつきにくい食品


摂取した脂肪が体内に蓄積されるのを抑制することによって、肥満や高脂血症、動脈硬化などのリスクを低減することに役立つ食品です。
〔保健機能成分〕
 ジアシルグリセロール、グロビン蛋白分解物、中鎖脂肪酸、茶カテキン、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)

J血中の中性脂肪、体脂肪が気になる方、コレステロールが高めの方の食品


 食後に血中の中性脂肪が上昇しにくく、体に脂肪がつきにくい、また、悪玉コレステロールの吸収を抑制する働きを持った含む食品です。
〔保健機能成分〕
 ジアシルグリセロール、植物性ステロール(β−シトステロール)

トクホの利用に当たって

 高血圧、血中の中性脂肪や体脂肪、悪玉コレステロールなどが気になる場合、毎日の食事の献立や食事量、運動などによって、それらの数値を改善していくのが理想かもしれません。しかし、上に掲げたような保険機能成分を含む食材をいつもバランスよく摂取するのは、多くの人にとって非常に難しいことでしょう。

 時には悪いと知っていてもおいしいものを食べたいし、食べざるを得ない状況もあります。毎日、食材の成分ばかり考えて食生活を送るのも味気ないもの。そこで、ここで紹介した特定保健用食品を適宜利用して補うのがよいのではないでしょうか。

 ただし、「コレステロールの上昇を抑える飲料を一緒に飲めば安心」とばかり、肉料理やこってりした中華料理を好んで食べるのは、逆効果といわざるを得ません。トクホの効果を過大評価せず、常日頃からバランスのとれた食生活を送ることが大事です。

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